ひなさんの小説以下の小ネタを放置するところ ↑旧 ↓新
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
神の地ならし(全巻重版決定絵) でユリウス村が無事に燃えたので居ても立っても居られず書きました。
公式が最王手だよね……。
ていうか六年生男子組の村ぜんぶ燃えたじゃないですか。
なお、書いている馴れ初めシオユリ話の三作目くらいの糖度があります。
いきなりそうはならんやろ!? と思う方は悪いことは言わないので馴れ初めからどうぞ
アレが合わない人は読まない方が良いです。
書き殴ったので推敲とか校正はほぼしてません。
「もう暗いからいいだろ」
そう言って、ウィルとイグノールが帰っていく方向を黙って見送っていたユリウスのサングラスを奪ってやった。
「こら、返せ」
やっと見えた蒼い瞳がこちらを睨みつけてくるのを無視して、一度だけ奪ったサングラスをかけてみる。イヤーマフが邪魔だったので外す事になったが、つけてみてやはりな、と思う。
サングラスをしていると、当然だが視界は暗くなる。雪に反射する光が目に刺さる昼ならともかく、流石に夜のこの暗さはダメなんじゃないか。普通に危ない。と没収することを決め込んだ。
「さっきからジロジロこっち見てただろおまえ、わかるんだからな」
「そんなわけあるか、お前たちが運良く転ばないか見てただけだ。転んだら思いっきり笑ってやろうと思ってだな……」
「ハッ、浮かれてたくせによく言う」
あまりに苦し紛れな言い訳をするものだから、サングラスを額まで上げながら鼻で笑ってやった。
「浮かれてなどいない!」
躍起になってそう返されるが、既に返しは完璧に考えてある。いつどこで突いてやろうかと機を狙っていたのだ。こいつ絶対、サングラスで武装した気になってただろ。
もうそれはそれは嫌味を込めて、神経を逆撫でしてやる。
「へぇ、わざわざそんな耳飾りまでつけてきて、浮かれてないか。ふぅん」
「こ、これは……お前たちに見せるためにつけてきたんじゃないんだからな! 断じて!」
秒でユリウスが釣れる。
「こんな寒空の下であえて冷たい金属を耳につけるとか、余程見せたい相手がいたんだなァ」
目を細めて、利き手を伸ばした。ちり、と冷えた金属と耳に手が届く。
「ッ!?」
「冷えてるぞ、耳」
さわ、と耳の裏を撫でて、冷えた耳たぶを飾りごとを弄る。摘んでじわりと温めてやると、見事に大人しくなった。あきらかに照れている顔をしている。チョロすぎるだろ相変わらず。
「さ、寒くはない」
それきり黙りこみ、口元をマフラーで埋めてしまったものだから、うっかり秘めた炎が燃えそうになる。これで煽ってないとか嘘だろ、燃やすぞ。
いや、そうではなくて。慌てて腕にかけていたままのイヤーマフを耳に被せてやった。まぁ、サングラスは奪ったからな。
「貸してやる」
「あ…………うん」
うん、じゃねぇよ。のぼせた顔のままあんまり可愛いこと言ってるとぶっとばすぞ。こっちまで熱くなるわ。
「ほら、手も貸せ」
イヤーマフの位置を調整していた手を無理矢理にぎりとる。
「はぁ!? なんでだ、別に私は寒くなんか」
「どうせ冷えてんだろうが」
ほら、ひやひやの手をしやがって。これで冷えてないとか笑わせる。
「言っておくが、もとからこういう体質なんだ」
「まぁ、見ておけよ。僕はそれなりにおまえの温め方を心得ているからな」
そのまま引き寄せると、指先に口づけする。少しばかりの魔力も込めて、ユリウスの手に温もりを宿す。ふわりと一瞬だけ炎が爆ぜて、周囲の空気が上昇した。
当人の顔は唖然としていた。ざまぁみろと笑み曲ぐ。
「ッ……~!!!!! 外でそういう事をするな~!!!!!」
「叫ぶな、逆に目立つわ。ほら、帰るぞ。馬車が出るところまでは送る」
それなりに時間の遅い雪降る夜に、誰が外になど出ているものか。大通りから離れた場所にそんな暇人はいないんだよ。この通りに歩く人影などない。
そのまま手を引いて歩き出す。こちらも真冬の空の下でずっと突っ立っているほど熱くはないのだ。燃やしていいなら燃やしてやるが。
「ばか、手を離せ。繋いでいくつもりか?」
とか言いつつ振りほどかないのかよ。まぁ、見られていいものではない。
「こうしたら見えないし、温かいだろ」
いや、やっぱりもう少し燃やそうと考えて、繋いだままの手をポケットの中に突っ込んだ。
ユリウスは怪訝な顔をしながらも、反論せずに隣をついてくる。
「おまえ、来年はその性格を直せ」
「フン、おまえこそな」
その後も言葉では散々に喧嘩しながらも、片手だけは妙に温い、冬の夜をえらく遠回りして帰った。
冬服の六年生男児組かわいすぎかよーーーー!?!!
て爆発しながら3時間くらいで勢いのまま書きました。
シオンの目線、ウィルじゃなくてユリ見てるんですよね。嘘だろ、なんで。
ユリウス目線合わせたくないらしいんですよね。なんで、嘘だろ。
あとは……
ユリウスが耳飾りしてるぅ~!!!って喜んでいたら
過去にシオンもユリウスもピアスつけてる絵とかフォロワさんが教えてくれて……
何なら総合実習前の会合の時に1コマだけピアスつけてるシオンがいました。
オシャレさんだなーーー!?!
はわわ、16歳の男子の耳にピアス……天才!!!
あとはユリウスがズボン吊ってるとか
イグノールのセーターもしかしてひらひらしてるとか
細かいところまで描き込んであって延々とブツブツやってました。
シオンお気に入りのブランドのイヤーマフも最高……。
もこもこフードも被ってほちい。
ウィルのタートルネックのセーターもかわちい。
はぁ、無限に愛でていられる。こわい。
PR
この記事にコメントする
最新記事
(12/27)
(12/02)
(11/21)
(10/02)
(06/20)