ひなさんの小説以下の小ネタを放置するところ ↑旧 ↓新
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「どうして貴方は、私のことを好きになってくださらないのですか?」
「もし私が、君のことが嫌いで、会いたくないと思ったら。私は自由にそうすることができる。……でも私はそうしない。それが何故か、君にはわからない?」
「わかりますよ。わかりますとも。多少は気にかけてくださっているでしょう。それくらいは、わかります」
「君は『己の事が好きな私』でないとダメなのかい?」
「高望みと言いたいのですか」
「どうだろうね。私は、あまり人と接するのが上手くない……というか、面倒くさいからね。きっと欠落しているんだ、その部分が。才能がないとでも言うのだろうか。全てを得る代わりに失った部分がきっとそこなんだ。知っての通り、私はもう誰と関わらずとも生きていけてしまうから、元々執着の薄かった『他人』への部分が、更に剥離してしまっている。だからね、私みたいな人間を好きになってくれた君を、私は大切にしたいと思っているよ」
「返事は貰えそうにありませんが、私は貴方のことが好きなままでも良いということですね」
「そう。だから拒みなどしないし、いつでも来ると良い。私が君の事を好きなのか、好きじゃないのか、というのは愚問だ。それを決めるのは全て君だから」
「そうですか。貴方を見ていないと、どこかへ消えてしまいそうな気がするんです」
「正解だろうね」
「だから捕まえておきたいんです」
「妥当だろうね。じゃぁ手を握っておいて」
「綱もつけたいです」
「許そう。ただし手綱を緩めたら私はどこかへ飛んでいってしまうから、くれぐれも気をつけるのだよ」
「どうして貴方は、私のことを好きになってくださらないのですか?」
って申公豹が老子に語りかけるパターンネタはいくつかあって、これがその1つです。
本チャンはちゃんと文に仕上げたので、やっと小ネタとして出せるわけですね(笑)
お風呂でぼんやりしてるとこういう感じでネタが浮かんで、続きを考えたりとか
つなぎ合わせていく感じですね。地の文が苦手なのでずっと練習中w
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