ひなさんの小説以下の小ネタを放置するところ ↑旧 ↓新
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「……な、何するんですか!!」
突然、抱え込まれるようにキスをされて、反射的に背を反らした。
「何って……べろちゅー?」
「ッ! あなたアホですか! さっさと放しなさいっ」
何を考えているのか、このバカ皇帝は!
その行動に全く付いていけないが、とりあえず大人しく抱きしめられているつもりなんてないので離れたくてもごもごと身を捩ってみる。
が、体格差というのはどうしようもなく、上手い事腕を?まれて動きを封じられてしまった。
「そう嫌がるなよ、ほら…ちゅー」
その上、逃げられなくした上で尚、顔を近づけて来る。
視界に広がる褐色の肌に金の髪を持つ、皇帝の端整な顔に軽い恐怖を覚えた。
「ひっ、やめ……嫌ですよ! 嫌ですからね!? ……ぎゃあぁあああじぇいどぉおおおおっ」
誰がこんな男に……私は、私はジェイドの元で働けるからマルクトについただけなのに。何が悲しくって皇帝に遊ばれて、口付けなんてしなければならないのか!!
とにかくディストは嫌がり、涙ぐんだ目でジェイドに助けをを求め見ると、そこには恐ろしく真顔で口元を引きつらせているジェイドの姿があった。
…ぶちっ
嫌な音がした気がする。続いて、ジェイドの手に握られていた羽根ペンがぼきっと鈍い音をたてて折れたのが見えた。
「 い い 加 減 に 黙 り な さ い …………サンダー…ッブレード!!!!!!!!」
「げっ……よっと」
「……ひぎぃ!!!」
口で小さく詠唱していたのだろう、術を完成させたジェイドは躊躇いもなくこちらに向かって解き放った。直前で気づいた皇帝は、咄嗟にディストを突き放してその場を離れる。それと同時に、固まって動けなかったディストに紫電の雷が振り下ろされた。
昔サイトのweb拍手になっていたケテルブルク組のお話。
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