ひなさんの小説以下の小ネタを放置するところ ↑旧 ↓新
「滝、お前の才能はテニスだけではない」
宍戸に敗れて数日。身に覚えがないのに榊先生に呼び出された。
何事かと思えば第一声にそんなこと。
「ありがとうございます」
でも一番欲しかったテニスの才能では届かなかった。そんな言葉が脳に浮かぶ。
先生は窓の外を見てばかりで、こちらに背を向けているけれど、不器用なその優しさは伝わってきて、少しだけ笑うことができた。
「大丈夫です。自分はちゃんと、残された役割を果たしますから」
「ああ。何かあれば、相談しに来なさい」
いつもの言葉で退室を促されて、部屋を出た。
少しだけ心が救われた気がする。晴れやかな空が清々しく見えた。
まだ夏はこれからなのだと、滝は皆のいる部活棟へ向かう。
榊滝が好きというわけではないんですけど、こういう奥ゆかしい感じ(笑)の榊滝とかきっと世の中にあるよね!?
と一人でTwitterで盛り上がっていたのでした。
……あるよね?
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