「何を言ってるんだ。赤也、お前が次期部長だぞ？」

「ほああ！？！？？」

「なんだ、柳から聞いていないのか。俺たちの話し合いでは大分前からそういう事になったんだが」

「っえーー！？ 聞いてないッスよそんなの！ そもそも俺が部長なんて柄じゃないのは知ってんじゃないスか！？ 無理無理、無理ですって！」

「大会を経験した二年生は少ないし、お前はエースなんだから、実力を考えれば妥当だと俺は考えているが」

「そうじゃなくて、性格の問題ッスよ～！」

「赤也はちゃんと部と部員の事を考えられる、良いキャプテンになると俺は思う。大丈夫だ、お前は自分で考えているより、前よりずっと成長しているよ」

「でもでも、やっぱ腹立つ事があるとすぐカッとなって手足が出るし、イライラすると周囲見えねぇし、そもそも人を束ねるとか柄じゃないし、何で俺が？」

「ううん。お前はこの立海大の頂点に立つんじゃなかったのか？」

「もちろんそのつもりっスけど！！」

「なら統率力を磨け、名実ともにナンバーワンを名乗るなら、うってつけだと思わないか？ 俺だって最初から上手くいったわけでもないし、部長らしくあれたわけでもないんだよ。まあ、まだまだ赤也には足りないものもあるけど、名目を継いでおけば自ずと自覚もついてくるものさ」

「えー、そんな、おさがりっぽいのはイヤなんですって～」

「ははは、おさがりが嫌なら実力で俺からもぎ取るか？」

「無理っスよ。力の差がわからないほど俺は子供じゃないんで」

「んー。それじゃあこんなのはどうだ？　引き受けてくれるなら、俺が何でも言うことを１ひとつだけ聞いてやろう」

「ま、マジっすか！？」

「ああ、俺以外を巻き込む話や、物理的に不可能な事でなければ、何でもいいよ。どうだ？」

「じゃ、じゃあ。幸村部長が欲しいッス」

「俺？」

「え！？ あっ、いや、そうじゃなくて、俺が困ったり悩んだり行き詰まった時に、絶対話をきいて欲しいな～って……」

「それくらいのサポートは後輩に大任を預けるのだから当然するべきだろうし、その予定だったけど。本当にそんな事でいいのか？」

「えっ」

「じゃ、じゃあ。それプラスで月に一回でいいから俺とデー……じゃないっ！ テニスしてください！！！」

「あはははは。そんなこと。……りょーかい、次期部長様」

「や、やりぃーーー！！！」

「頼んだよ。赤也」

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テニミュを観に行くと何か書きたくなるマジック2017立海編！
と、いうわけで……やっぱり赤幸かわいいよなぁって思い直しました。
あと、最近赤幸とか幸村関係のものとかブンジャとかみに来られる方が多くて、なんで今更？って思ってたんですけど、テニミュ観に行って「あ！！！！」ってなりました。
ブンジャの超書きかけのやつ、今ならここにいけるか……どこにやったっけ……