ひなさんの小説以下の小ネタを放置するところ ↑旧 ↓新
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まったくついていない。プロイセンは日本に来た事を激しく後悔していた。土足で踏み入れた事を怒られた挙句に廊下の拭き掃除までさせられたのだ。ロシアは隣でへらへら笑っているだけで更に腹がたったし、冷房の緩い廊下は果てしなく蒸し暑かった。
かっこいい俺様がなんで他国で雑巾絞ってんだよ!
なんて自問自答を繰り返して掃除を終えた頃には陽は傾き始めていた。
日本が淹れてくれた冷たい麦茶を飲んで、プロイセンがやっと落ち着く。労働の後のこういう一杯は悪くない。ビールなら尚良しだが。
しかしさっさと国へ帰りたい。そう思った時だった。
「あ、あのね。僕しばらく、日本君ちでお世話になろうと思うんだけど」
「え。」
「はぁ!?」
まさかここに滞在する気なのかとロシアに視線が集まる。ロシアが暖かいところが好きというのは知っていたが、暖かいと暑いのは違う。もはや、この蒸し暑さは人が生きて行けるとは思えないし、寒冷地育ちのロシアには堪えるだろうと思っていたのだが、まさかのまさかだ。ていうか自分が帰りたい。
「どうかなぁ?」
ロシアは調子をすっかり取り戻して、日本に借りたタオルケットを被ったまま畳の上でごろごろしている。プロイセンは肩を揺さぶりまくりたい気持ちを抑えこみながら、引きつった顔をロシアに向けた。
「あのな」
「嫌なの?」
「この暑いの地獄だろ」
「嫌なら君は帰れば?」
「できねぇっての、分かってんのに言うなよ」
何のために重い重い鞄を持って来たと思っているのだ。あの鞄はロシアの上司に無理矢理押し付けられたロシアの旅行鞄だ。要するに、ロシアの上司はこうなることをある程度予測していたと言う事になる。振り回されて悔しいが、結局今はそういう役回りなんだとそれなりに理解している。
「日本君、いいかなぁ?」
ロシアが体を起こして、ずるずると日本へと這い寄る。洗濯物をたたんでいた手を凍らせたままの日本は、その言葉で現実へと帰ってきたようだ。
「あ、はい……どうぞ」
「わーい」
「んなっ!?」
いいのかよ!と机を叩くと、日本が眉間に皺を寄せてこちらを睨んで来た。
「ここに住んでいる手前、地獄と言われたままというのも癪ですし」
しまった墓穴を掘ったか!
冷たい汗が背中を流れた気がする。
「特別にもてなせるわけではありませんが、明日は近場で花火大会もありますし、ゆっくりされてはどうですか?」
「いいね花火、みたいな~」
嬉しそうにはしゃぐロシアに、日本がふわりと微笑む。
「ここから少し上がったところに向日葵畑もありますし、少し暑いですが良い思い出になりますよ」
「いいね、行きたい行きたい」
「だーーーーー!!!!!」
イライラする思考を飛ばすように頭を掻いて、頬を叩く。そんなプロイセンのいきなりの行動に、日本とロシアが目を丸くする。
「やめだやめだ、柄じゃねぇ!!」
勢いよく立ち上がると握り拳を天へと突き上げる。
「なんで俺様がうじうじしなきゃなんねぇんだよ! 俺様がいるところが世界の中心これ鉄則!!!」
「うわぁ……」
「何かおかしな方向に開き直られましたね……」
「うるせぇ! 俺も残ってやるって言ってんだよ。泣いて喜べ! そして黙って俺についてこい!」
「……」
「……」
一度開き直ってしまうと、もう沈黙など痛くなかった。
へたりあ関係を載せていたブログを消失させてしまい、そこへ投稿していた話は全部消えました。
が、ふと見たらこの書きかけの話が残っていたので、未完ながらにサルベージ!
何が書きたかったんだろう^^;
この後のプロットに「花札してお寝んね」って書いてあったけど、過去の私の言いたいことは私に伝わりませんでした。
あとこういう会話も残ってた。
↓
「ねぇ、プロイセン」
「あ?」
「えっと……」
「?」
「やっぱりいいや、おやすみっ!」
「おう、おやすむるぜ」
ロシアちゃんはぷーが傍にいてくれることが楽しいし嬉しいよって感じだったと思います。
日本の夏でわだかまりを少し溶かそうぜ的な???うん???
あ、もしへたサイトのバックアップとかある人いたら教えてください!!!www
探したけど出てこないんですよねー……
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